リモコンフォーマットについて
今回の内容
テレビリモコンは、赤外線でテレビに信号を送信しています。ここではvieraリモコンの送信フォーマットについての話をします。
前回と次回の内容
前回は、Japaninoのプログラムミングをしました。
次回はTVリモコンの受信プログラムをしていきます。
[追記] JapaninoでTVリモコンを作成するための記事をまとめましたので、ぜひご覧ください。
Japaninoでリモコン作成
リモコンのフォーマット
日本のテレビに使われている、リモコンのデータ転送フォーマットとして大きく分けて以下の3つがあります。
- 家製協フォーマット 〜 パナソニック、シャープなど
- NECフォーマット 〜 NEC、東芝、日立など
- SONYフォーマット 〜 SONYなど
私持っているテレビは東芝のVIERAなので、家製協フォーマットについて話をします。
家製協フォーマット
リモコンは"0"と"1"の信号を、赤外線でテレビに送っています。"0"と"1"のデータは、38kHzで変調(振動)させた部分と、無信号の部分の組み合わせで表現されます。以下、変調部分をon、無信号部分をoffとする。
しかし、これらのデータを送っただけでは、どこがデータの始まりでどこがデータの終わりなのかが分かりません。そこで、データの始まりを知らせる部分(リーダ部)、データ部、データの終わりを知らせる部分(トレーラ部)の3段階でデータを送信します。
家製協フォーマットでは、データ部のon、off時間をT[us]とすると、各部分は
各部分 | on時間 | off時間 |
リーダ部 | 8T | 4T |
データ部 | T | T |
トレーラ部 | T | 8[ms]以上 |
と表すことができます。家製協フォーマットでは T=350〜500[us]と定められています。また、他のフォーマットでは、Tの時間が異なります。逆に言えば、Tの時間を変えるだけで違うフォーマットに対応できる!! 以下に実際に使用したデータの例を示す。
●リーダ部
●データ部
●トレーラ部
このフォーマットに沿った受信プログラムを作成し、赤外線モジュールでリモコンの信号を受信すれば、実際のリモコンの信号を解析することができます。
次回は、リモコンのフォーマットに従って命令を受信する回路と、受信プログラムを作成していきます。
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