うしこlog
公開: 2013/05/03

Japaninoの環境構築と使い方

今回の内容

 Japaninoを使って、Lチカ(LEDを点滅)させてみます。
Japaninoを簡単に扱うために開発環境であるArduinoIDEをインストールして、Lチカまでの使い方を説明していきます。

次回以降の内容

 最終的にはJapaninoでTVリモコンを製作してきたいと思います。

[追記] JapaninoでTVリモコンを作成するための記事をまとめましたので、ぜひご覧ください。

Japaninoでリモコン作成

  1. この記事
  2. Japaninoで簡単プログラミング
  3. リモコンフォーマットについて
  4. TVリモコンの受信プログラム
  5. TVリモコンの送信プログラム

Japaninoとは…

Japanino(ジャパニーノ)とは、Arduino(アルディーノ)互換のマイコン基板です。 開発環境はArduinoでも使われるArduino IDEという開発環境(無料)を用います。CPU(プロセッサ)には、ATMEL社のAVRマイコンが使われています。下図がJapaninoです。電池をつないだ状態で写真を撮ってしまいましたが(汗

Japanino
Japanino

Japaninoの特徴

特徴を表にまとめてみました。

CPU 初期状態で8MHz
電源 USBより5Vで供給、または、乾電池などで
フラッシュROM 16Kバイト
EEPROM 512バイト
RAM 1Kバイト
digital I/O 14pin
A/D 8pin

軽く電子工作したいとか、マイコンプログラミングをしたいといったときによさそうですね。

JapaninoでLチカ

電子部品の用意

LEDをチカチカさせるための部品は以下のものが必要です。

  • Japanino (当たり前か)
  • 緑色LED (赤などでもいいが、白や青はVfが高いのでダメ)
  • 抵抗1本 (100Ωくらいがいいかな)
  • 電線
  • ブレッドボードか基板

ざっとこんなもんです。次は上記の部品を使い、回路を作ります。Japaninoに電池5Vを繋いで(乾電池3本を直列に繋いで4.5Vとしてもよい)、Japaninoの5V出力からブレッドボードに繋げます。同様にGND(グランド)をブレッドボードに繋げます。そして、Japaninoのpin2(D2と書いているところ)とブレッドボードを適当につなぐ。そこから直列に抵抗とLEDをつないでGNDに落とす。これで回路側の準備が終わりました。この時点では、まだコンピュータとJapaninoはつなげなくてもいいです。回路の様子を図2に示します。

作成した回路
作成した回路

開発環境の用意

まず、Japanino特設サイトより開発環境(Arduino IDE)をパソコンにインストールする。僕の場合、インストール先はCドライブの直下にしました。arduino-0018フォルダーの中のardiuno.exeよりarduino IDEを起動すると図3のような画面が開きます。

スタート画面
ArduinoIDE

開いたらまず使うマイコンの種類を選択します。今回はJapaninoを使うので、IDEのメニューから「ツール->マイコンボード->Gakken Japanino」を指定します。

マイコンボードの設定
マイコンボードの設定

設定が終わったらさっそくLチカするプログラムを記述していきます。以下が、今回使用するLチカプログラムだ。Japaninoでは、ご覧のとおり簡単にLEDをチカチカさせることができます。loop関数は、while(1)みたいにループ動作します。

int led_out = 2;  //2番ピン(D2)

// セットアップ
void setup() {
  pinMode(led_out, OUTPUT);  //出力モードに設定
}
//ループ
void loop() {
  digitalWrite(led_out, HIGH);  //ledを点灯
  delay(500);  //500ms待つ
  digitalWrite(led_out, LOW);   //ledを消灯
  delay(500);  //500ms待つ
}

上記をArduinoIDEにプログラムしたのが図5です。

LED_on_offプログラム
LED_on_offするプログラム

プログラムが終わったらコンパイルを行います。再生ボタンみたいのを押せばコンパイルができます。コンパイルを行ったときに、プログラムの文法上の間違えがあったらerrorをはいて教えてくれます。主にセミコロンの付け忘れが多いのかな。

コンパイル
コンパイル

これでプログラムも書き終わりました。

Japaninoにプログラムを書き込む

回路を組んでプログラムを書いただけでは当たり前ですが、LEDはピカピカしません。どうしたらいいかというと、Japaninoにプログラムを書き込めばいいのです!! ってことで書き込みます。

まずコンピュータとJapaninoをつなげます。コンピュータが自動でドライバーをインストールしてくれたのを確認します。終わったら、IDEのメニューから「ファイル->マイコンボードに書き込む」を選択するか、右矢印が書いてある部分を押します。

書き込み
書き込み

驚くほど簡単ですよね! これでLEDがピカピカしていなかったら、回路かプログラムが間違っている可能性があります。電池残量も一応確認してください。図8はLEDが光っている時の画像。

LEDピカピカ
LEDが光っている時
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